家庭で鍋をしたり、キャンプでガスコンロを使ったりと、様々なシーンで活躍するカセットボンベ。
手軽に使えますし、防災グッズとしても活躍してくれるので、ストックしているご家庭が多いと思います。
ですが、カセットボンベには使用期限があることをご存知でしょうか?
また、処分するときにはルールに従って処分しなければいけません。
今回は、以外と知られていないこともあるカセットボンベについて、捨てるときの注意点や処分方法・使用期限など解説していきたいと思います。
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カセットボンベ3つの処分方法
- 自治体の処分方法に従って捨てる
- 不用品回収業者に依頼する
- リサイクルショップに持ち込む
カセットボンベの捨て方には、この3つの処分方法があります。
自治体でカセットボンベを捨てるときの出し方
お住まいの地域によって、可燃ごみの日・不燃ごみの日・資源ごみの日など、収集日にかなりのバラつきがあります。
ここでは、一都市の捨て方を記載させて頂きますため、全国共通の捨て方ではありません。
回収方法や分別の仕方につきましては、各自治体で配布されているパンフレット、または自治体ホームページでご確認をお願い致します。
カセットボンベの捨て方
カセットボンベは無料で収集。
燃やせるごみと同じ日に、中身を使い切り、穴をあけずに指定ごみ袋とは別の半透明の袋に入れて、ごみステーションに出しましょう。
指定のごみ袋の中には決して入れないようにして下さい。
中身を使いきれない時には、各清掃事務所・消防署(出張所)・地域リサイクルセンターで引き取ってもらえます。
不用品回収業者に回収してもらう
キャンプや防災用に買い込んで、使わないまま使用期限が切れてしまうこともあるカセットボンベ。
また、遺品整理の時などにもよく出る処分品の一つでもありますが、もし処分に困っていたら、不用品回収業者に依頼するのも一つの手。
回収業者によって異なりますが、カセットボンベは3,000円前後~引き取ってもらえるようです。
回収されたカセットボンベは、使用期限内のものであれば再利用されるとのことで、資源を無駄にすることのない処分方法でもあります。
再利用が出来ないものは、廃棄物処理業者に引き取られ処分されるので、回収してもらうことで様々な手間を省くことも。
料金はかかりますが、処分する本数が多いときや処分に困った時などは、不用品回収業者に引き取ってもらうという選択肢もあるといいのではないでしょうか。
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会員登録不要・利用料無料なので、手軽にチェック出来るのも魅力です。
リサイクルショップに売ることは出来る?
未使用のカセットボンベであれば、リサイクルショップに売ることが出来ます。
価格は店舗によって差があり、無料での引き取りになる場合や数十円~の買取になることも。
カセットコンロとセットで売れることもありますが、その際はカセットコンロにPSLGマークがあることを確認しましょう。
PSLGマークがないカセットコンロは、法令で取り扱い出来ないことになっています。
カセットボンベは、商品自体取り扱い不可の店舗もありますので、事前に確認するのがおすすめ。
カセットボンベのガスの抜き方
カセットボンベは、正しく捨てないと思わぬ事故に繋がることもありますので、正しい捨て方からガスの抜き方までご紹介したいと思います。
ガスの抜き方
① 風通しの良い屋外で
ガス抜きは、屋外の風通しの良い場所で行います。
周囲に火の気がないことも確認しましょう。
火の気があると、引火して爆発する危険性もあります。
② 残ったガスはコンクリートなどの硬い地面で抜く
ノズルを下にして、コンクリートなどの硬い地面に押しつけガス抜きをしましょう。
液体状のガスが、シューと出て気化していきます。
周辺住民の方の迷惑にならないように配慮することも忘れずに。
ガス抜きキャップがついている場合には、カセットボンベのキャップを外し、キャップの上のへこみ部分にノズルを押し当てます。
これでガス抜きが出来ますよ。
③ ガスが残っていないか確認
ガスを出し切ったら、カセットボンベを振って中にガスが残っていないか確認しましょう。
“シャカシャカ”と音がならなければ、ガスが抜けきっている証。
もし音がなる場合は、まだガスが残っているので、音がなくなるまで②~③を繰り返します。
缶が冷えているとガスが出ないことがあります。
そんな時には、缶を手で温めるとガスが出やすくなります。
穴あけは要注意!
ガス抜きしたカセットボンベに穴あけを指示している自治体と、穴あけを禁止している自治体があります。
各自治体によって異なりますので、お住まいの地域の指示に従って処分してくださいね!
危険!カセットボンベを捨てるときにしてはいけない4つの注意点
- ガスが入っている状態で缶に穴を開けない
- 火の気がある場所でガス抜きをしない
- キッチンでガス抜きをしない
- 指定された方法を守らない
1 ガスが入っている状態で缶に穴を開けない
ガスが入った状態で穴を開けると、ガスが噴出し途中で止められなくなってしまいます。
これは非常に危険なので、絶対にガスが入った状態で穴を開けるのは避けましょう。
2 キッチンなど火の気がある場所でガス抜きをしない
少量だからといってキッチンでガス抜きをするのはNG。
キッチンはガスコンロなど火元に近いことや、ガス自体がこもりやすいのでとても危険です。
時間が経ってからシンク内で引火してしまう危険性もあるんです。
また、車の近くなどでガス抜きをするのも危険。
ガソリンなどに引火すると大変なことになりますので気を付けましょう。
3 四方を囲まれた場所でガス抜きをしない
ガスは空気より重たく、下部に溜まります。
ベランダなど、四方を囲まれた場所ではガスがこもりやすいのでとても危険。
風通しのよい場所でガス抜きをすることが大事です。
4 指定された処分方法を守らない
自治体で決められている方法に従わないと、火災などを引き起こす可能性もあります。
車両火災が発生している事例もありますし、人命にもかかわることなので、自治体の指示にはきちんと従いましょう。
カセットボンベの予備知識
カセットボンベの使用期限
カセットボンベは、製造から7年以内を目安に使い切りましょう。
ただし、錆が出ているもの、ゆがんだり変形している状態のものは製品が劣化してる可能性があるため、7年以内のものでも使用はしないようにして下さい。
製造年月日は、缶底に記載されています。
その他、カセットボンベに疑問点があるときには、一般社団法人 日本ガス石油機器工業会のカセットボンベお客様センターに問い合わせることが出来ます。
カセットボンベは正しく捨てましょう!
カセットボンベは、正しく処分しなければ大きな事故に繋がることも。
少し手間はかかりますが、しっかりルールを守って処分しましょう。
ただ、手間がかかるのはカセットボンベを使いきれなかった時なので、使い切ってしまえば処分自体は大変ではありません。
使い切ることを前提に、資源を有効に使っていきましょう。