洗濯用洗剤の売り場を眺めてみると、ものすごくたくさんの種類の洗剤が並んでいます。
洗濯に不慣れな人は、いったいどれが何に使う洗剤なのかわからず、どれを選べな良いのか悩んでしまうこともあるかもしれませんね。
またなんとなく使ってるけど、この衣類にこの洗剤であってるの?
と内心不安に思っている人もいるかもしれません。
そこで今回は、おさらいもかねて、洗濯洗剤の種類やそれに適した衣類などについて解説したいと思います。
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洗剤の種類や用途、特徴や働きについて解説!
洗濯用の洗剤には、さまざまな種類やタイプのものがあります。
同じ用途で使われるけれど形状が異なるもの、種類は同じだけど使う用途を分けたほうが良いものなどさまざまです。
なんとなく理解できているという人もいるかと思いますが、あらためて洗剤の種類を確認しましょう。
まずは洗剤の種類と用途を大きく分けて紹介します。
洗濯用洗剤
洗濯用洗剤とは、衣類の汚れを落とすために使われる洗剤です。
一般的に「水洗い」と呼ばれる洗濯方法で使用します。
皮脂や油汚れなど、さまざまな汚れをしっかりと落とせるよう、弱アルカリ性のものが一般的です。
洗濯の際は通常の選択モードで使用する形でOK。
いろいろなタイプや特徴の洗濯用洗剤があるので、用途に応じて選ぶことが大切です。
おしゃれ着洗い洗剤
おしゃれ着い洗剤は、水洗いによる洗濯ではダメージを受けてしまいやすい、デリケートな素材や衣類に使われる洗剤です。
洗濯表示では「手洗い」「ドライ可(水洗い不可)」などの衣類に使用します。
成分は中性で柔軟化剤が入っているのが特徴。衣類へのダメージを極力抑えるよう作られています。
洗濯機で使う場合は、「おしゃれ着コース」や「ドライコース」、「手洗いコース」や「おうちクリーニングコース」などを選びましょう。
※洗濯機によりコースの名称は異なります
柔軟剤
柔軟剤は洗濯した衣類を、ふんわりと柔軟性のある仕上がりにしてくれるものです。
通常洗濯用洗剤などと、組み合わせて使用します。
衣類の柔軟性を高めるほかにも、速乾性を高め、静電気や花粉、ほこりが付くのを防いでくれる効果もあります。
さまざまな香りが楽しめるほか、消臭効果のある成分を含んだものもあるため、嫌なにおいを防ぐ働きをするものもあります。
漂白剤
漂白剤は、通常の洗濯洗剤では落としきれないような、染み付いた汚れなどを分解して落とす洗剤です。
汚れを落とすだけでなく、除菌や殺菌効果も得らえるため、菌の発生による嫌なにおいを抑える効果も。
汚れの強い衣類に用途に応じて使用するほかにも、台拭きなど除菌効果を得たいものに使用することもあります。
洗濯用洗剤の種類や用途をチェック!
洗濯用洗剤といっても、実はかなり多くの形状や種類のものがあるのです。
それぞれ特徴が異なるほか、メリットデメリットなどもあります。
個別に説明していきましょう。
液体洗剤(洗濯用合成洗剤・液体)
現在もっともポピュラーなタイプの洗濯用洗剤といえば、この液体洗剤でしょう。
水でも溶け残ることなく使え、洗浄力もしっかりとしているので、使い手や用途を選びません。
どれにするか迷ったら、液体洗剤がもっとも無難で使いやすいといえるでしょう。
粉末洗剤(洗濯用合成洗剤・粉末)
粉末状の洗濯用洗剤です。
水に溶けいにくいといったデメリットはあるものの、実は液体洗剤よりも洗浄力は高め。
また蛍光増白剤や漂白剤、酵素なども配合されているものが多く、Tシャツなど白いものを白く洗いあげるのにも向いています。
液体の洗濯用合成洗剤と比べると水に溶けにくい特性がありますが、ぬるま湯を使用すればそこまで問題ではないでしょう。
また洗濯機へ投入する際も、衣類に振りかけてしまうとそのまま固まって残ってしまうことがあるため注意が必要。
粉末洗剤を投入する専用の投入行がある場合には、必ずそちらへ入れて使用するようにしてくださいね。
無添加系粉せっけん(洗濯用石けん)
粉せっけんと呼ばれる洗剤の中にも、無添加せっけんなどと呼ばれるせっけんがあり、このタイプは前述した粉末せっけんとはまったくの別物です。
蛍光増白剤や香料、合成界面活性剤や防腐剤を含まないなど、とにかく添加物を抑えた植物由来の成分配合となっているのが特徴。
敏感肌で合成洗剤が合わない人や、無添加にこだわりたいという人に昔から愛用されています。
こちらも水には溶けにくいほか、せっけんカスも残りやすいため、ぬるま湯を使用しすすぎの回数を多めにして使うのがポイントです。
ジェルボール
さまざまな効果をもつジェル状の洗浄剤が、1回分ずつ個装になった洗濯用洗剤です。
洗濯をする際にいちいち軽量する必要がなく、洗濯機にポン!と放り込むだけでOKなので、とても手軽で便利です。
洗浄力も高く、なかには柔軟剤入りのものもあるので、柔軟剤を加える必要がないなどのメリットもあります。
1粒使用するにあたり対応している洗濯ものの量は、2.0kg~6.0kg程度。縦型でもドラム式でも使えます。
微妙な量の洗濯物をしたい場合に、微調整がむずかしいという点はデメリットかもしれませんね。
おしゃれ着洗い洗剤の種類や用途をチェック!
おしゃれ着洗いは、デリケートな衣類の洗濯に使用する洗剤です。
洗濯用洗剤のように、いろいろな種類があるわけではありませんが、配合成分がそれぞれで微妙に異なるので、好みに応じて選ぶと良いでしょう。
たとえばニットを多く洗うという場合には、「ウール認証マーク」がついたおしゃれ着洗い用洗剤が〇。
型崩れや縮み、衣類のシワなどを防いでくれるような効果があるものもあるので、目的や洗うものに合わせて選ぶと良いですね。
柔軟剤の種類や用途をチェック!
柔軟剤や、繊維のからみやもつれをほぐし、ふんわりとやわらかな仕上がりにしてくれるもの。
シャンプーの際のリンスやコンディショナーのような感覚で、すすぎの際のタイミングで使用するのが効果的です。
全自動洗濯機の場合には、柔軟剤自動投入口へ入れれば、自動的にベストなタイミングで投入されます。
繊維をほぐす効果があるため、しわ加工の衣類に使うと加工が崩れてしまう恐れがあります。
またポリウレタン素材を含んだ衣類や、ストレッチ効果のあるスポーツウエアなども、同様の理由で使用不可のものがあるため注意が必要です。
漂白剤の種類や用途をチェック!
漂白剤は、染みや頑固な汚れなどを落とすのに向いているほか、高い除菌効果も期待できる洗剤です。
塩素系漂白剤と酸素系漂白剤とがあり、それぞれ特徴や用途が異なります。
塩素系漂白剤
洗浄力や殺菌力の非常に高い漂白剤で、ツンとした独特なにおいが特徴的です。
白い衣類などをより白くするのが得意なため、白いTシャツや白い布巾などに使うのに向いています。
強いアルカリ性を持っており手のたんぱく質を分解してしまう作用があるため、取り扱い時は手に直接つかないよう注意を払って使用するようにしましょう。
ただし、白以外の布地に使用すると、漂白剤の力で脱色してしまうため注意が必要です。
また日焼け止めが衣類についていた場合などは、変色してピンク色になってしまうこともあるほか、樹脂加工が施されたリブや袖なども黄色く変色してしまうこともあります。
酸素系漂白剤
酸素系漂白剤は塩素系漂白剤と同様、頑固なシミ汚れや黄ばみなどを分解して落としてくれる洗剤です。
弱アルカリ性のため塩素系のようなツンとした臭いがなく、デリケートな素材に対してもやさしいのが特徴。
色柄が付いた衣類でも、脱色する心配がないため、さまざまな衣類に使えるのが魅力でしょう。
シミ汚れが気になる箇所に、部分的につけてすぐに洗濯をすれば、きれいさっぱりとシミが取れてしまいます。
通常のお洗濯と一緒に、洗濯機に投入すれば、洗浄力を高める効果も期待できます。(使用可能な衣類を洗う場合のみ可)
※塩素系・酸素系に限らず、漂白剤を使用する場合は、念のため目立たないところでテストしてから使うようにしましょう。
※粉末の酸素系漂白剤もありますが、洗濯用というわけではないので今回は含めません。
汚れや好みの仕上がりに合わせて賢く使い分けましょう
洗濯用洗剤には、さまざまなタイプや種類のものがあります。
それぞれ特徴が異なるので、汚れの度合いや衣類の種類に応じて選ぶようにしましょう。
最近は柔軟剤入りの液体洗濯用洗剤なども登場していますので、迷ったときにはそうしたアイテムを選ぶのもおすすめです。